平成25年10月5、6日 第2回植樹を石巻市門脇町2丁目の西光寺と石巻市渡波の法音寺にて実施しました。
西光寺は日和山のすそ野に位置し、奇跡的に流出は免れたもののお寺から見える景色は喪失感そのもので、樋口副住職が毎日対峙している光景です。500名近くが犠牲になったこのエリアでは、静かに祈りを捧げられる場所が求められていました。
石材業者さんにより造成が行われ、敷石が設置されて整いつつあった「祈りの杜」に、イヌツゲ400本、月桂樹104本を植樹しました。一見小さな庭にしか見えませんが、腰を降ろし目線を下げると木々の中に祈りの対象物が置かれているのが分かります。訪れる人々が特定の宗教にとらわれることなく、それぞれの想いで祈りを捧げられるように配慮された設計です。
西光寺の前に大きく広がる被災地は国により買い上げが決まり、2021年に復興祈念公園として再出発することが決まっています。これから激変する周辺の環境を見守り続けることになる祈りの杜が住民の心を癒してくれる杜になることを願います。