平成23年4月から平成24年3月 炊き出しと傾聴活動を行いました
【まとめ】
在宅被災者の中で社会的に弱い立場の人々の見守り 8月から9月にかけて大街道南に開設したサロン「お茶っこ」周辺を、10月から11月にかけて門脇上釜地区の浦屋敷周辺の在宅被災者状況を個別訪問で聞き取りしました。一人暮らし世帯、高齢者のみの世帯、身体に不具合のある家族がいる世帯を把握し、定期的に訪問してみること、イベントや講座があるときには積極的に声がけをすることを特に心がけました。食に関するイベントの参加率が高く、一緒に食事をすることで孤立感を軽減し、また、被災体験を話して気持ちを落ち着かせる場としての存在価値が高かったと実感します。しかし、お茶っこは1部屋しかありませんでしたので、常連以外が足を運びにくくなっていったのも事実です。サロンとしては2部屋以上あるとより多くの方が来所しやすい環境になると感じます。
寄り合い所としてのカフェ、趣味の教室としてのフリースペース運営 「お茶っこ」の運営が軌道に乗り、9月下旬に第2のサロン、ハピネスサロン浦屋敷を開所。浦屋敷地区では人口の激減、町内会役員の転出などにより地域コミュニティが崩壊していました。社会的に弱い立場にいた人々はさらに社会との繋がりが希薄になり孤立感を高める危険性がありましたが、戸別訪問を繰り返したことで3~4ブロック離れたところからも参加してくれる方が増えていきました。仮設に入居された町内会長から近況報告をいただいたり、新年度より行政委員になる方を地域の方に紹介できたりと、断絶されてしまったつながりを少し回復できたと実感します。